執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
マイナビ社が運営する転職情報サイト「マイナビ転職」は、「正社員の平均初年度年収推移レポート」「正社員求人件数・応募数推移レポート」を発表しており、2025年4~6月の正社員の平均年収は488万8000円で、前年同時期(465万8000円)から23万円増加し、過去最高を更新したことが分かりました。
業種別に平均年収を見ると、「金融・保険」が581万1000円で最も高く、次いで「IT・通信・インターネット」が561万3000円、「コンサルティング」が543万2000円と続いています。
未経験者求人と経験者求人の差は、「金融・保険」が179万6000円で最も差額が大きく、「コンサルティング」が114万7000円となった一方で、「不動産・建設・設備」「IT・通信・インターネット」では差額が80万円台にとどまり、未経験者と経験者の年収水準が接近している傾向がみられるようです
マイナビ社は「コンサルティング、金融、ITなど専門性の高い業界では即戦力人材の需要が高く、これらの業界による経験者募集の増加が、中途採用市場全体の経験者求人割合を押し上げていると考えられる」とコメントしております。
統計資料などには載っていないデータではあると考えておりますが、弊社関与先のIT企業では、採用力やリテンションの観点から高スキルな人材の社内の等級でも上位層の給与テーブルが以前よりも高騰している印象があります。