執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

動画学習サービスを提供するグロービス社がプロジェクトリーダーを経験したことのある20代~30代の会社員を対象にした調査により、初めてプロジェクトリーダーを務めた際に、身につけておけばよかったスキルや知識の1位は「リーダーシップ」(33.6%)であることがわかりました。

 

2位以下は、「交渉・調整」(31.8%)、「組織マネジメント」(30.6%)、「プレゼンテーション」(28.5%)、「データ分析」(24.9%)っとなります。

 

初めてプロジェクトリーダーを経験した時期は、「社会人46年目」(44.0%)が最も多く、「社会人79年目」(20.3%)、「社会人13年目」(19.7%)となり、6割以上が、社会人6年目までにプロジェクトリーダーを経験していると分かります。

 

初めてプロジェクトリーダーを務めた際に難しさを感じたことについては、「タスク設計、スケジュール策定・管理」(40.3%)が最も多く、「プロジェクトメンバーへの役割分担・業務の割り振り」(37.9%)、「関係者との調整」(36.7%)、「プロジェクトメンバーとの関係構築・維持」(35.5%)などが上位に挙がり、さまざまなことに難しさを感じる傾向があります。

 

役立ったスキルや知識については、「リーダーシップ」(34.2%)が最も多く、「交渉・調整」(30.6%)、「論理思考」(30.3%)が続き、上位2つの回答は「身につけておけばよかったと思うスキルや知識」と同様の項目であり、他にも「IT・デジタルリテラシー」「組織マネジメント」「プレゼンテーション」「データ分析」の回答率が25%を超える項目が複数あり、プロジェクトリーダーを務める上で役立つスキルや知識は多岐にわたることがうかがえます。

 

IT企業の人事評価制度の構築・見直しのサポートの際に、プロジェクトマネージャー(プロジェクトリーダー含む)の等級定義や評価項目を設定する際には、リーダーシップ・交渉力・社内調整力・プレゼンテーション能力などを定めることが多くあります。

人事評価制度は、単に査定のためのツールではなく、こういう役割を担ってほしい、こういう能力やスキルを成長させてほしいという会社からのメッセージになります。

 

なかなか聞けない他社事例!採用・定着の向上、組織風土改善のポイント