執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

「Job総研」を運営するライボ社の「2023年人事評価の実態調査」によれば、人事評価制度へ不満について、「とても感じている」(23.2%)、「やや感じている」(23.4%)、「どちらかといえば感じている」(28.6%)、と合わせて7割超が不満を抱いていることが分かった。

評価制度別に集計したところ、不満を感じている人は「360度評価(多面評価)」(77.0%)が最も多く、「MBO(目標管理制度)」(76.0%)、「ミッショングレード制度(役割等級制度)」(75.5%)といずれも不満を抱く人が多数派の結果になっています。

評価によって転職を考えた経験について「とてもある」としたのは24.8%。「ある」は(23.9%)、「どちらかといえばある」は(23.1%)となり、転職を考えたことがある人のうち、実際は「転職した」(48.9%)、「転職していない」(31.6%)、「転職を検討している」(19.5)となります。

今後の会社からの評価について、期待する内容としては「年収が上がること」(71.6%)が最も多く、順に「キャリアアップにつながること」(32.1%)、「承認欲求が満たされること」(27.3%)となります。

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IT業界でミッショングレード制が主流になっており、360度評価やMBOを導入している企業も多いのではないでしょうか。

評価制度については、「具体的・明確」だと満足に、あいまいだと「不満足」につながるといった調査結果もあります。

360度評価もMBOも適正に運用しなければ、あいまいなりかねませんので、不満を感じている人が多い傾向にあるのかもしれません。

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