執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
IT人材の給与テーブルをどう設計すればいいかといったご相談がありましたので、一部をご紹介いたします。
新卒採用をメインとしている企業であれば、求人相場などから情報を得ることがきでます。
等級ごとの情報の参考資料としては、厚生労働省の「派遣労働者の同一労働同一賃金について」にある以下の2つが挙げられます。
・賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)
・職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)
システムコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、IT人材の職種も掲載されております。
2019年4月に「派遣労働者の同一労働同一賃金」が施工されてから、多くの派遣会社は、労使協定方式という方式で、派遣労働者の同一労働同一賃金の対応が行われました。
労使協定方式では、厚生労働省が公示するこの2つの資料をもとに、職種ごとの時給以上にし、派遣労働者の待遇を設定しなければならかったため、等級ごとの給与テーブルの下限値の設定としては参考になるはずです。
職種ごとに「基準値に能力・経験調整指数を乗じた値」の時給が掲載されていますので、「基準値に能力・経験調整指数を乗じた値」を自社内の等級に当てはめて、月給に換算する方法になります。