執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
キッカケクリエイション 社による退職を経験したことがあるITエンジニアの調査から、ITエンジニアが退職を決意する瞬間は、1位は「給与が市場価値より低いと知った瞬間」(40.2%)、2位は「技術改善がされることはないと悟った瞬間」(31.1%)、3位は「エンジニアを軽視する発言をされた瞬間」(27.9%)だったことが分かった。
理想的な職場を尋ねたところ「リモート・フレックスなど柔軟な働き方ができる職場」(43.2%)が最も多く、順に「スキルアップや研修支援が充実している職場」(30.1%)、「コード品質を重視する文化がある職場」(27.9%)と続いていました
今後、ITエンジニアとして転職活動をする場合に最も重視する情報を調査した結果は、「エンジニアの評価制度と昇進基準」(17.4%)、「エンジニアの平均残業時間と働き方」(17.1%)、「コードレビューの文化と品質基準」(10.3%)が上位を占めています。
退職した勤め先での入社前後のギャップについては、74.9%が「あった」と回答しており、ギャップを感じた内容は「残業時間が想定より多かった」(45.7%)が最も多く、順に「ドキュメントが全く整備されていなかった」(41.2%)、「オンコール対応の頻度が聞いていたより多かった」(31.7%)と続いていました。
この調査では、退職を決意する習慣として「給与が市場価値より低いと知った瞬間」が、転職活動する際の重視する情報として「評価制度と昇進基準」が最も多く挙げられています。
人事評価制度を導入していないIT企業から今後の若手にキャリアを示したいといった要望やITエンジニアの給与の世間相場などから人事評価制度の導入のご相談が増えております。

