執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

マイナビ社は「管理職の中途採用・管理職転職に関する調査2025年」の結果を発表しています。

 

中途採用で管理職を採用した割合は49.6%(2021年から10.7ポイント増加)しており、中途採用の理由は、「マネジメント経験が豊富な人材を求めた」(33.0%)が最も多く、人事担当者の約7割が管理職の中途採用に「満足している」と回答いております。

 

管理職の転職理由は「会社の将来性に不安」(33.8%)、「会社の経営方針に不満」(23.4%)、「評価に不満があった」が多く、非管理職の転職理由「給与が低かった」(26.5%)などと比べると、管理職は会社の将来性や経営方針が見えやすい立場にあることが転職につながりやすいのでは、同社は分析しています。

 

また、管理職は転職先でも「会社の将来性」や「経営方針」について冷静に判断をする姿勢を持っていると考えられるため、今後、企業が管理職人材を確保するためには、採用活動の強化だけでなく、経営の健全性を保つことが求められるのではないだろうか、とコメントしております。

 

弊社がこれまで様々な企業の組織診断を実施し、課題の本質を突き詰めて分析していったところ、「ビジョンや経営方針等」「管理職」の2つが本質的な課題としてに挙げられる企業が多くありました。

この調査結果のコメントにもある通り、管理職のリテンション策と考えると経営方針などの経営の健全性が重要かもしれません。

 

 

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