執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
就職支援事業を展開するジェイック社による、50~59歳の正社員を対象に「仕事に対するモチベーション」に関する調査によれば、現在の仕事に対し、56.0%がモチベーション高く取り組めていないことが分かりました。
モチベーション高く働けない理由1位は、管理職、一般社員ともに「50~60代のキャリアが尊重されていない」(管理職39.7%、一般社員38.0%)となっており、管理職と一般社員とで大きく差が出た項目は「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」で一般職が管理職を9.5ポイント上回り、「働き方に対して体力が追いつかない」においては、18.6ポイント差が出ています。
モチベーションを高く働き続けるために会社に求めること1位は、管理職、一般社員ともに「働きやスキルに見合った評価や報酬が得られる制度の導入」となります。
また、管理職では「50代社員のスキルや経験が生かせるプロジェクトや業務の提供」(31.3%)、「定年制や役員定年制の廃止」(20.7%)が一般社員よりも多く、これまでの経験を生かし、組織に貢献したいという意欲がうかがえます。一般社員は「柔軟性の高い働き方の導入」(27.3%)が管理職よりも多く、ライフステージや体力に応じた柔軟な働き方へのニーズが高いことが分かります。
人事評価制度の構築や見直しのご支援をしているとシニア世代のモチベーションのご相談をお聞きすることもよくあります。評価制度や賃金制度の整備も重要ですが、組織への貢献といつ役割の定義や評価の方法もポイントかもしません。