執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

パーソルキャリア社が運営する転職サービス「doda」は、2259歳のビジネスパーソンを対象に基本給の昇給に関する調査により、20241月と比較して同年12月の基本給が「上がった」割合は、48.9%であることが分かりました。

 

基本給が上がった人の平均昇給額は14701円で、男女別では、男性は15020円、女性は14035円。年代別では、20代は15274円、30代は14650円、4014778円、50代は14354円となります。

 

昇給額は「1万~3万円未満」(48.2%)が最も多く、「1万円未満」(38.9%)、「3万~5万円未満」(7.5%)が続いています。

 

基本給が上がったと回答した人に理由を聞くと、「年定期昇給(年に12回、年齢や勤続年数で上がる)」(61.6%)が最も多く、順に「ベースアップ(社員全体の賃上げ、物価や生活費の上昇に応じた賃金調整)」(48.4%)、「考課昇給(個人の実績や評価が良かった)」(18.1%)、「昇進/昇格(役職が上がった)」(10.4%)が続いています。

 

新卒のベースアップに伴って一定の下位等級者の基本給を引き上げる企業や、定期昇給に加えベースアップとして全員一律で引き上げたということや、賞与比率を下げて月額の給与を増やす動きもお聞きする機会が多くなりました。

物価高への対応という理由も挙げあれますが、弊社関与先では採用力の向上や離職防止という理由をよくお聞きしています。

 

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