執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ネオマーケティング社の調査により、人事・労務、情報システムでは3人に1人以上がAIを利用していることがわかりました。
業務におけるAI活用率は16.8%にとどまった一方で、職種別では「人事・労務」(39.1%)、「情報システム」(34.5%)と、3人に1人が業務でAIを活用していることがわかります。同社は「この背景には、両職種に共通する『情報の整理・処理』業務の多さがあると考えられる」と分析しています。
普段の業務においてルーティン業務の比率が高いと認識している傾向がある「財務・会計・経理」「事務・総務」では、実際のAI活用率は相対的に低い傾向が見られるようです。
AIを利用している業務内容については、「文章作成・編集・要約」(55.4%)が最も多く、「日々の情報収集」(44.0%)、「データ分析」(32.7%)となり、「顧客対応・カスタマーサポート」(17.3%)、「メール・チャット対応の自動化」(16.7%)といった定型的かつ繰り返しの多い業務におけるAI活用率は、相対的に低い水準となっています。
最近は、弊社にお問い合わせがあった企業に経緯を確認すると、生成AIで回答があったということをお聞きする機会も多くなってきました。また、顧問契約先から生成AIが作成した合意書に対してのレビューのご依頼があることも増えてきていますので、実際に「文書作成」などに活用されている企業が多いように感じます。
AIの活用により、人事・労務、情報システムの職種での求める人材像や役割も変化していくことが想定されます。