執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
数年前に導入した人事評価制度全体を見直したいといったご相談があった事例になります。
家族手当、住宅手当などの属人的な手当があることや、固定残業手当が支給されている部署と支給されていない部署などがあり、どのように賃金テーブルを見直したらいいかわからないとのことでした。
また、評価した内容が人事評価制度に思ったように反映されておらず、スペシャリスト制度がうまく機能していないことや、定期昇給の仕組みも撤廃したいなど、ヒアリングすると内容が盛りだくさんありました。
人事評価制度の構想自体は持っていると経営層の方からお話をお聞きすることがありますが、内容をお聞きすると色々な制度のことが混在してしまい、どこから手をつけるべきかわからなくなっているケースが多いように思われます。
各制度を同時進行的に考えると考えがまとまらなくなってしまう方が多いような傾向も見受けられます。
人事評価制度は、大きく等級制度・賃金制度・評価制度の3つから構成さてれおり、制度ごとに検討するポイントがあります。
ご支援する側の立場としては、全体のコンセプトを確定した上で、それぞれの制度を一つ一つ考えていき、最後の連動を確認した際に調整していく方法が、整理されて進めやすいと考えております。
ご相談があった企業にも、それぞれの制度ごとに課題を整理したところ、どこから進めるべきなのか、課題ではない部分などが明確になりました。