執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
OpenWork社によるIT業界退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社」ランキングが公表されています。
1位は「グーグル」、2位は「アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)」、3位は「日本マイクロソフト」とトップ3は外資企業が独占しましたが、トップ30ランクイン企業を見ると、日系企業が19社と3分の2を占める結果となっています。
トップ30にランクインした企業の特徴を探るべく、職場環境に関する8つの評価項目点(「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」)を基に総合評価を算出したところ、残業時間や有休消化率といった「働きやすさ」部分ではトップまたはワースト間で大きな差が生じていないものの、企業に対する「働きがい」に関する評価項目別では、差が出る結果となったようです。
トップ30社は「待遇面の満足度」「社員の士気」「20代成長環境」のスコアが高く、友人知人にもお勧めできるという結果となっており、各社の社員クチコミを読むと、外資日系問わず、自分の責任・裁量を持ちつつ自由に開発ができる業務環境、周囲も優秀なのでスキルが身に付く環境を評価する声が挙げられているようです。
また「退職を前向きに捉えてくれる」「退職後もアルムナイネットワークが構築されている」といった声も散見されており、人材流動性が高い、IT業界ならではの特徴と分析されています。
過去に退職した社員が再度入社するという声を聞くIT企業もありますが、一定の企業に偏りがあるように見受けられます。このランキングの分析にあるように「働きがい」の関する評価項目が高いのかもしれません。