執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

大宣システムサービス社による「2025年に向けたIT業界50年の変遷」によれば、日本のIT業界においてIT部門や人材を取り巻く現状を踏まえて、2025年にはIT要員が大量に余り、「できる人材」(従来のIT部門の「予算」をあまり意識せず、「ある予算で発注しますが、不足している場合は、申請部門に予算をいただきます」という、社内営業を前提とする人材)が不足するため、2017年現在のプロジェクトは親会社・子会社・Sierの頭数が揃う「人月プロジェクト」から「できる人材」に発注する「採算重視プロジェクト」に変わると予想されています。

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2017年現在におけるIT部門は40代以上、SIer/IT子会社は30代前後が中心であり、8年後の2025年には、IT部門では50代以上、SIer/IT子会社では40代前後まで平均年齢が上がります。

 

国内では新卒/中途採用者のIT離れ(SE離れ)が8年後も続き、60歳以上の再雇用者が親会社/情報システム子会社に入り乱れることになると予想されます。

 

現在の50歳代の情報システム部門で、比較的在籍が長く、経験豊富な人材の再雇用のピークが2025年に到来すると予測され、人材に関して、人数的には多いものの、実際に手足を動かせる若手が少ない点を考慮しなければならなくなります。

 

2025年に向けて、IT業界は今からどのような準備が必要なのか、現在働いている社員の意識を向上し「できる人材」を育成し、職場風土を活性化することにより働きたくなる会社づくりを行うことも考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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参考)平均年齢は60代? IT部門が直面する現実と忍び寄る変化

https://japan.zdnet.com/article/35105748/