執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ワークスイッチコンサルティング社の「若者の理想の働き方に関する調査結果」によると、社会人1年目から3年目までの若手社員の8割は「残業ゼロで成果を出すタイプ」を理想の上司とし、6割が「通勤ラッシュを避けて働きたい」と考え、社会人2年目以降は「職場のIT環境への不満」が原因で離職を検討した、実際に離職したという人が1年目に比べ増加しています。
理想の上司に対して、実際に身近にいる上司のタイプをたずねると「残業ゼロで成果を出す人」は28%しかいという結果も出ています。
また現在職場で利用していないが利用したいアプリケーションやソフトについては、Line、Skype、Twitter、Instagramなどが5割を占め、クラウドサービス型ソフトを業務で利用してみたいとした回答者に理由をたずねたところ、「プライベートで使い慣れているから」が7割に上り、社会人としての年次が上がるにつれて高くなる傾向にあります。
若手社員の離職理由として「上司との人間関係」は上位に挙げられます。
また、離職に悩む企業に対して意識調査等で組織分析を行うと、管理職にそもそもの原因がある企業も多く存在します。
IT企業は業界の構造上、他の業種と比べて未だに長時間労働の傾向にありますが、
職場のクラウド対応のよるテレワークの導入や、管理職の意識改善による生産性の向上が若手社員の定着に効果があるといえます。
参考)若者の理想は、「残業ゼロで成果を出す上司」–ワークスイッチコンサルティング調査