執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
日米のIT企業で、社員に昼寝や仮眠を推奨する企業が増えています。
グーグルは米シリコンバレー・マウンテンビューの研究機関に短時間でもぐっすり眠ることができる「睡眠マシン」を導入し、ヤフージャパンは移転した新オフィスに社員の集中力を高め、生産性を向上させる目的で、好きな時に昼寝ができる「仮眠スペース」を設けています。
東京福祉大学の栗原久教授によれば、「午後の早い段階で仮眠をとると、脳の疲労を解消することができ、仕事の能率を保つことにもつながるため、メリットが多い」といいます。
昼寝によって社員のパフォーマンスを高めるコツは、以下の2点になります。
・刺激がマイルドな淡い暖色系の照明、超音波を含む適度な音楽、心地よい香り、身体全体を均等に支えてくれる自分にフィットした寝具を用意すること
・生理的に眠気が出てくる昼食を済ませた12時から14時ごろにコーヒーを飲んで眠り、カフェインの効果が強まる30分後くらいに目覚めるようにすること
働き方改革が進み生産性の向上が求められていくため、今後、IT企業では、社員に仮眠をすすめる企業はますます増えていくかもしれません。
平成29年度になり、労働時間の改善や生産性向上を支援する雇用関係の助成金なども出てきております。
雇用関係助成金について
http://www.nari-sr.net/business/subsidy
参考)夜の睡眠は「5時間」でもOK グーグル、ヤフーが勧める「昼寝」の方法