執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
コンカー社が実施した「サラリーマンの経費精算に関する実態調査」により、社員が毎月の経費精算作業にかけている時間は平均48分で、生涯では合計52日、経費を月額10万円以上使う人では100日を超えることがわかりました。
調査の回答者の8割弱が、経費精算業務が「面倒だ」と回答し、領収書ののり付けを負担に感じると答えた人も7割を超えていました。
「経費のごまかし」についても、経費精算システムを導入している会社の方が表計算ソフトで経費精算している会社よりも半分近く不正発生率が低いこともわかりました。
経費精算に関して、2016年秋に領収書の取り扱いに関する規制緩和が行われる見込みであり、同緩和はスマートフォンなどのカメラを使った領収書の電子化を認めるものです。
IT業界は、他の業界よりもペーパーレス化が進んでいる業界だと思われがちですが、意外にアナログ作業も多かったりします。
特に、常駐派遣型で社外の現場で働いているエンジニアは、業務時間外でこういった事務処理に時間を取られがちでもあります。
長時間労働が問題視されてきているなか、経費精算だけで毎月約48分を費やしている時間を規制緩和によって短縮できるとなれば、面倒さ、不正防止の観点でも、会社に与えるインパクトは想像以上に大きいでしょう。
参考)「生涯で52日が経費精算に費やされている」、コンカーが調査結果発表
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/061001690/?fbr&rt=nocnt