執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

フリーランスのITエンジニア向け案件紹介サービス「Relance(リランス)」を運営するスリーシェイク社の調査により、フリーランスエンジニアを活用する企業担当者の65.3%が「フリーランスエンジニアの早期終了(3カ月以内)の経験がある」と回答しています。

 

企業から早期終了を申し出た理由は「性格や価値観、方向性の不一致から衝突が起きた」(47.6%)が最も多く、順に「カルチャーフィットしなかった」(39.4%)、「スキルアンマッチが生じた」(34.2%)となり、同社は結果について「プロジェクトを遂行するためには、スキルだけでなく価値観や目標への共通理解が重要。また、企業文化やチームの雰囲気にフィットしない状態では信頼関係の構築も難しくなり、プロジェクトの進行に悪影響を及ぼすことがある。密なコミュニケーションを重視することで、少しでも早期終了を防げる可能性があるのではないか」とコメントしている。

 

フリーランスエンジニア側から終了を申し出ている場合も、12位は同様の理由であり、3位以降は「業務内容のアンマッチが生じた」(35.5%)、「業務内容に対する報酬不満」(15.3%)、「特になし(企業からの終了申し出のため)」(4.0%)という結果になり、同社は結果を踏まえ、「企業は、フリーランスエンジニアに適切な業務内容やその業務に見合った報酬の設定、そしてカルチャーフィットしているかも重視することで、フリーランスエンジニアと長期的に関係構築ができ、早期終了を防げる可能性があるのではないか」とコメントしています。

 

2024年11月に施行されたフリーランス新法では中途解除等の事前予告・理由開示が義務となりました。

スリーライク社のコメントの通り、フリーランスとのトラブル防止の観点でも早期終了を防ぐための取り組みも重要になってくると考えられます。

 

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