執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

28419957_sご相談の企業は、従業員数がもうすぐ50名を超える予定であり、人事評価制度を導入していない状況のため、人事評価制度を導入したいというご相談でした。

具体的にお話をお聞きすると、経営者からは「人事評価制度を導入するメリットはなんですか?」「導入するとどんな効果がありますか?」ということを中心に質問があり、一般的な回答をしました。

当方から「なぜ人事評価制度を導入したいのでしょうか?」「人事評価制度を導入する目的・期待することはなんでしょか?」と質問をしても、明確な回答がない状況でした。

人事評価の本来の目的は、待遇の決定することだけはなく、従業員の成長・モチベーションアップにつなげることにより、会社の業績向上につなげるものです。そのため、会社の人事戦略やどのような人物をも求めるかにより、各制度の内容やコンセプトも変わってきます。

人事評価制度を導入すると、従業員の運用負荷や、あいまいな運用による満足度の低下などのデメリットも挙げられます。

そのため、現状の会社の施策として人事評価制度を導入することが優先度が高いのか、なんのために導入するかなど、目的が明確になっていないと、会社も従業員も導入してよかったと思える制度にならないかもしれません。

とりあえずだとしても人事評価制度が導入されていた方が従業員にとって良い影響があるのかもしれませんが、より効果的な導入にするために、まずは目的やコンセプトを考えることからスタートになりました。