執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

28422968_s約200名規模のSlerの事例になります。

10年前に導入した人事評価制度の見直しのご依頼でした。

ご支援が始まり、経営層や人事担当者にヒアリングしたところ、スペシャリスト制度が形骸化していることは明確になっているが、それ以外にも制度上の問題が様々発生しているとのことでした。

管理職クラス・一般社員も含めて数十名のヒアリングを行った結果。以下のような問題が明らかになりました。

・等級の定義があいまい

・評価の基準がわからない、評価項目が実際の業務とマッチしていない

・評価者がフィードバックを実施していない

10年前に導入した人事評価制度について、人事担当者が各現場の声などを反映して、等級制度・評価制度・賃金制度を毎年のように細かい変更を行っていたようです。

そのため各制度が機能的に連動しなくなり、人事担当者は人事評価制度の一部を社員に公表しなくなっていたようです。

評価者も明確にフィードバックすることができなくなり、フィードバック自体をしないようになってしまったようです。

 

経営層と打ち合わせを重ね、今の人事評価制度を活かした見直しすることは不可能と判断になり、一から人事評価制度を策定することになりました。

弊社にご依頼されたのも、自社で解決することが不可能な状況になっていたこと理由だったが想定されますが、他社でも人事評価制度の各制度が連動しなくなってしまっているケースでは、一から策定することも多くあります。