執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務に切り替える人が増えていますが、産業医で精神科医の渡辺氏によれば、「産業医現場の実感として、リモートワークにフィットにできた方が7割。世界的危機にも負けず、オンライン効率化を加速させてうまく乗り越えています。しかし残りの3割の方は仕事もプライベートも崩壊して苦しんでいるようです。特に“バリキャリ”の子育て女性はメンタルを崩しがちで、注意が必要です」と述べています。

リモートワークなら、コロナ感染のリスクを抑えられ、通勤時間のストレスもない。会議もビデオチャットで済ませられ、ビデオチャットで「オンライン飲み会」をすればストレスも発散できるように思われますが、渡辺氏のもとには次のような声も届いているようです。こうした、仕事環境の変化による働きづらさが原因のストレスが今後も積み重っていくと、イライラがもとで家族間のトラブルになったり、心身が不調になったりするリスクもあります。

「在宅勤務でテレビ会議する際、“画像OFF・音声のみ”の設定の人が多いチームだと、表情が読み取れずコミュニケーションに不安を感じた。社内の会議でこの意見が多かった」「ソフトウエア開発などのチームが使う会社のパソコンは持ち帰りができないので、出社しないと仕事にならない。午前リモート、午後出社としているがメリットは少ない」「在宅でのテレビ会議が午前中に3つも入ると、もう自分の作業は何もできない。気付くと自宅で残業することになっていた」

リモートワークで「人生が狂ってしまう」5つの重大ケース

1.夫婦の不和・離婚・DVの危険

2.独身者が自堕落な生活で心身に不調をきたしやすい

3.バリキャリ女性は仕事環境の変化に弱い

4.マジメで有能な「人事部」社員が危ない

5.メンタルがもともと弱い社員は「パニック状態」

業績急降下で産業医を解雇する動きが出てきており、業績悪化を理由に社員のメンタルヘルスをフォローする産業医を置かない企業が増えれば、リモートワークで病む社員もますます増えてしまう可能性があります。

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ネット上では「コロナ鬱」という言葉も見かけるようになりました。

リモートワーク時には、労働時間の管理体制やICT環境の整備、セキュリティ対策の他にも、コミュニケーションの方法など、メンタル不調の対策も検討する必要がありそます。

人材育成から定着率向上につながる人事評価制度

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