執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
内閣府が平成30年度に実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」によると、日本人の若者が抱く日本人のイメージのトップ5は「礼儀正しい」(38%)、「真面目」(37%)、「勤勉」(31%)、「平和愛好的」(25%)、「寡黙・慎重」(25%)となり、日本人の「和」を重んじるといったイメージはおそらく上の世代にも共有され、いまだに若い世代にも根強く残っています。
しかし、国際社会調査プログラムの2015年調査によると、「自分の職場では、職場の同僚の関係は良い」と思っている人の割合において、日本は調査対象37カ国中、最下位になります。1997年の調査の調査では37か国中平均的な順位でしたが、この10数年で、中途採用や派遣社員の増加など多様化したことなどによって悪化したとも言えます。
今までの日本特有の働き方として、長時間労働を前提とした職場で人間関係の構築や飲みニケーションといったことが多様性によって難しくなってきているのかもしません。
特にSES事業を行うIT企業は、職場の人間関係構築は難しいのかもしれません。
これからの働きたくなる会社づくりを行う企業は、「respect all」をキーワードに、ビジョンへの共感、就業ルール・スタイル、福利厚生、人事評価・人材育成を検討する必要が考えます。
人材育成から定着率向上につながる人事評価制度