執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ベッドのオンライン販売を手掛けるBedstar社による英国の成人2500人を対象とした調査によると、毎月32.3時間もの睡眠が不足していました。。
睡眠習慣に関するこの調査では、業界別では、テクノロジ業界に従事する平均的な社員は、月27時間も睡眠が不足していることを示していました。医療業界が最も多く月42.4時間、公共サービス分野の業界が最も少ない月21.6時間となります。
National Sleep Foundationによると、「睡眠負債」とは「その人にとって必要な睡眠量と、実際の睡眠量の差」と表現されています。
また、睡眠不足の人の31.8%が週末に寝だめをすることで、睡眠負債を返済していることが明らかになっており、睡眠不足を認識していることも示唆されており、どうして十分な睡眠が取れないのだろうかについての調査によると、4人に3人が夜眠りにつくときに苦労していると回答しており、睡眠まで平均54分を要しています。
また、約11%の回答者が夜中にカフェイン飲料を飲んでおり、約30%が就寝直前に携帯電話を利用していることを明らかになっています。
一部の専門家は長期の睡眠負債を返済する方法がないと主張しており、できる限り最も健康的な生活を送るためには、十分な休息を取れるように習慣を変えることを推奨し、規則正しい睡眠習慣を守り、特に就寝前のカフェインやアルコールを避け、毎日運動をするようアドバイスし、眠りにつく前の少なくとも1時間前には電子機器の電源を切り、寝室に持ち込まないようにすることを勧めています。
睡眠は、心身の健康を維持するうえで欠かせない要素の1つであり、社員の生産性や集中力にも影響を与えます。
厚労省の「国民健康・栄養調査」によれば、一般的な社員の睡眠の調査結果に比べて、エンジニアの睡眠時間の短く、相当深刻な寝不足状態であることも明らかになっています。
シエスタ制度の導入などや仮眠を認める制度を導入し、生産性の向上や柔軟な働き方を推進するIT企業も増えております。
会社を守る就業規則