執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ビズリーチ社の調査により、PCの定型作業を自動化するRPAを生かした業務効率化の重要性が高まっているため、RPAに高い専門性を持つ人材の需要が転職市場で急拡大し、高待遇で迎える企業が増えていることが明らかになりました。
同社が運営する求人検索エンジン「スタンバイ」に登録されている案件を集計・分析したところ、2018年10月の時点で、「RPA」の単語を含む求人は前年同月比6.4倍に拡大し、最高提示年収は3000万円となっています。
「スタンバイ」におけるRPA関連の求人を見ると、IT企業やメーカーでRPA業務の構築やシステム設計などを行うエンジニア、RPA関連部署のマネジメントを行うRPA管理者、コンサルティング会社でRPA導入の支援を行うRPAコンサルタントに関する求人が目立ちます。
職種別にみると、RPAの設計・構築・運用などを手掛ける「RPAエンジニア」の求人数は9.1倍で、最高提示年収は2000万円、RPAを駆使した業務改善などを行う「RPAコンサルタント」の求人数は6.0倍で最高提示年収は3000万円、RPAの導入や運用などを請け負う「RPA BPO」の求人数は5.3倍で、最高提示年収は3000万円となっております。
ビズリーチ社は「人手不足が深刻化する中、金融機関、メーカー、旅行会社など日系大手企業がデータ入力作業などでRPAを導入し始めています。RPAに関するスキルや経験を有する人材のニーズの高まりを受け、大手人材派遣会社数社は2018年夏頃からRPAに精通した派遣労働者の育成に注力。RPAについて学ぶ集中講座などを開講し、派遣労働者のRPAに関するスキルを高める取り組みを実施しています」と市場動向を説明しており、今後については「2025年には日本で約583万人の労働力が不足する見通しで、企業のRPA導入は急増し、RPA関連の求人はさらに急増すると予想されます」とみています。
RPAやAIに関連する企業から、人材確保のために人事評価制度を導入や、労務デューデリジェンスによって、同人材にとっての魅力的な職場作りを行いたいとのご依頼も増えております。
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