執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を運営するライボ社の調査によれば、IT・通信業界でワークライフバランスの良い企業のランキングが発表されました。
1位はGoogle日本法人で、福利厚生や待遇、社員のモチベーションを高める社内制度などが高く評価されています。また、社員からは「フラットかつ風通しの良い職場。仕事のクオリティーの水準が高く、ストレスがない」などの声が挙げられています。
2位はメルカリ社で、正午~午後4時をコアタイムとするフレックスタイム制度を導入しているほか、参加レポートの提出を条件に、社員の有料セミナーの参加費を全額負担する社内制度などを整えています。平均年収は502万円と、平均年齢が30.3歳であることを踏まえると高めの水準となっており、「残業を悪と考える人が多く、残業が多い会社ではない」との意見が挙げられています。
3位はヤフー社で、勤続10年以上の正社員に2~3カ月間の長期休暇を付与し、今後のキャリアや成長について考える期間を設ける「サバティカル制度」や、専門的な知識や語学を習得するための休暇が取れる「勉学休職制度」など、ユニークな社内制度を導入しており、社員からは「休暇は取りやすかった。フレックス制度への理解が高く、早出早帰りなどもしやすい。時短勤務する女性も多かった」との声が寄せられています。
4位は日本アイ・ビー・エムで、在宅勤務や時短勤務など、場所や形態にこだわらない働き方を認め、社員のワークライフバランスを促進している点が特徴ですが、「自分の裁量で自由な働き方ができるが、自由すぎてどこにいるのか分からない人も多い」との意見も挙がっています。
5位はNTTドコモ社で、在宅勤務制度があるほか、「仕事と介護の両立セミナー」「パパママ育児教室」なども開き、社員のプライベートを支援し、社員からは「部署にもよるが、基本的に残業は月30時間程度であり、調整しやすい」との声が上がっています。
2018年8月にグローバルウェイ社によるIT・通信業界の「働きやすい企業」ランキングにおいてもGoogle日本法人とNTTドコモ社はランクインしておりました。
いずれも、モチベーションを高める仕組みづくりや、休暇や在宅勤務等の制度面の整備が挙げられています。
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