執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

職場において、明文化された就業規則や制度レベルのルールもあれば、こういう時にはこうするもの・こうするべきといった職場の慣習などの無数のルールがありますが、厳格に守られているかどうかは、職場の組織風土を決める大きなポイントになります。

IT企業でも、フレックスタイム制度を導入したが、コアタイムに遅れてくる社員にどう対処かであったり、音楽を掛けたほうが静かな職場よりも仕事に集中できる、または音楽によって集中の邪魔になるなど、職場のルールや風土が決定されています。

就業規則や制度のルールは守られなければ意味がありませんが、厳格すぎるルールでは硬直的な体質になりやすく、臨機応変に動けないなどの弊害もあります。

ルールの緩い職場においては、頑張ってルールを守っている人からすると、ルールを破る人がいるのことが不快になってしまします。

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多くの企業が、組織文化や求める行動規範を表す文言として「理念」や「ビジョン」と呼ばれるものを策定しているのも、ルール自体は厳格すぎないようにし、柔軟に対応できるようにするためです

「ビジョン」や「理念」の浸透には、社員が共有する価値観のベクトルあわせに重要や役目や、社員に羅針盤を与え、正しい方向に向かせる機能があり、エンゲージメント(社員の自発的貢献意欲)の向上に直結します。

ルールは厳しく取り締まるべきですが、ルールは細かいところまで厳格化せずに、ビジョンや理念を浸透させることが働きたくなる職場づくりに重要かもしれません。

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