執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

エン・ジャパン社の調査により、63%が職場でハラスメントを受けた経験があり、受けたハラスメントの種類では、「パワハラ」が90%と圧倒的に多かったことがわかりました。

 

ハラスメントを受けた人の相談先としては、「上司」(32%)が最も多く、「誰にも相談していない」(31%)、「同僚」(25%)が続いていおり、年代別では「誰にも相談していない」割合が20代で24%に対し、40代以上では33%と高く、年齢が上がるほど孤立傾向が強まることがうかがえる結果となったようです

 

誰にも相談しなかった理由としては「相談しても解決にならないと思ったから」(68%)が最も多く、「相談窓口や担当部署がなかったから」(28%)、「仕事で不利益が生じると思ったから」(26%)が続いています。

 

何らかの相談をした人のうち、「解決した」は11%、「解決しないまでも改善した」は16%で、状況が好転したケースは全体の27%となります。「解決しなかった」(63%)、「状況が悪化した」(10%)を合わせると73%と、確かに、状況が好転していないことが多いようです。

 

ハラスメントのない職場づくりのために企業に求める取り組みとしては、「相談窓口の設置」(43%)が最も多く、以下「ハラスメントの実態調査」(41%)、「風土の改革」(39%)が続いていました。

 

IT企業でも相談窓口を設置し、研修を行っている企業も多いのではないいかと思われますが、ハラスメントに関するご相談は増えております。パワハラは加害者が、指導・教育との違いを認識しておらず、自覚が無いケースも多いように見受けられます。

実態調査方法の工夫や、研修の内容にグループワークを導入するなど、取り組み内容の見直しをすると効果があるかもしれません。

 

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