執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
エムエム総研社が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント「マーキャリNEXT CAREER」はSaaS企業に勤める採用・人事担当者を対象に「2025年SaaS企業の採用活動」に関する意向調査の結果を発表しています。
2024年の採用目標については、「採用目標は達成できた」(50.3%)が最も多く、「採用目標は達成できなかった」(26.4%)、「目標よりも多く人材採用に成功した」(17.9%)と続いていました。
業務サポートのSaaS分野ごとの採用目標の達成状況は、Marketing & Sales Tech(SaaS)分野は「採用目標が達成できなかった」割合が低いことが分かり、マーキャリNEXT CAREERでは「競争が激しいSaaS市場だからこそ、事業成長への貢献度が高い有能な人材の採用に力を入れていたのかもしれない」と分析しています。
営業職の採用で、「どの職種の採用に最も力を入れているか」と聞くと、「インサイドセールス」(32.4%)が最も多く、「フィールドセールス」(26.1%)、「マーケティング」(25.2%)となり、見込み客へのアプローチを通じた新規顧客開拓を強化する観点から、フィールドセールスやマーケティング以上に、インサイドセールスに力を入れてることが分かります。
「勤めている企業がセールスポジションに求めているのは、どういった人材ですか?」については、「コミュニケーション能力が高い」(37.5%)が最も多く、「ヒアリング能力が高い」(34.2%)、「分析能力が高い」(30.3%)と続いており、マーキャリNEXT CAREERでは、SaaS企業の採用活動は活発であり、高い対人スキルを持つ人材の需要は今後も高まるだろうとコメントしています。
どのような施策に注力をして採用目標を達成できた、もしくは目標よりも多く人材採用に成功したかについては、IT業界で高騰する給与面の高待遇などが想定されます。求める人材に対する評価制度の見直しや、採用競争力のある賃金制度も見直しも必要かもしれません。