執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
帝国データバンク社が発表した「リスキリングに関する企業の意識調査」結果によると、リスキリングに「取り組んでいる」企業は8.9%、今後「取り組みたいと思う」が17.2%となり、リスキリングに積極的な企業は合わせて26.1%となった。
リスキリングに「取り組んでいる」と回答した企業を業種別に見ると、デジタル人材として高度なITスキルが求められる「情報サービス」(20.5%)と、行員に対するデジタル教育が活発化してきた「金融」(19.5%)が突出して高くなっています。
リスキリングの内容については、新たな人材の発掘につながる「従業員のスキルの把握、可視化」(52.1%)が最も多く、順に「eラーニング、オンライン学習サービスなどの活用」(47.5%)。「就業時間内におけるリスキリングの実施」(38.8%)となります。
一方で、政府が積極的に講じている「給付金・助成金などの申請・受給」は17.5%にとどまった。回答した企業からは「助成金をもっと使いやすいものにしてほしい」といった意見も挙げられています。
リスキリングに取り組んでいない企業と取り組んでいる企業それぞれの課題を分析した結果、リスキリングに取り組んでいない企業では、「時間」「人材」「ノウハウ」「費用」などのリソース不足が大きな課題として挙げられています。
東京都でも令和6年度は「中小企業人材スキルアップ支援事業」「育休中スキルアップ支援事業」なども行っております。費用面が課題となっている企業は、東京都の助成金なども検討されるのも一考です。