執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

レバテック社の「将来のキャリア形成と転職に関する意識調査」によると、将来のキャリアに対しては、約63%ITエンジニアが「不安がある」と回答していることがわかりました。

 

不安を感じることとして、「技術進化の速さに追いつけないこと」(19.0%)が最も多く、順に「給与や報酬が上がりにくいこと」(17.4%)、「生成AIなどにより自身の業務が代替される可能性があること」(16.0%)と続いており、急速な技術変化に脅威を感じるITエンジニアが多い一方で、将来のキャリアのために常に新しいスキルを身につけ、技術の進化に適応しなければならないと考えているITエンジニアも多いようです。

 

将来のキャリアについて、「ITエンジニアとして働き続けたい」と回答した人は全体の7割を超えており、働き続けたい理由としては「新しい技術やトレンドを学び続けたいから」(31.4%)が最も多く、順に「リモートワークがしやすいから」(13.4%)、「給与水準が高い職業だから」(11.5%)と続き、ITエンジニアのやりがいに関しても、半数以上(52.4%)」が「新しい技術を学び、スキルを向上させること」と回答しており、新たな技術の習得やスキル向上が働く原動力に繋がっていることがわかります。

 

新たな技術を学ぶために学習時間を確保できているかという質問に対して、約7割のITエンジニアが「確保できていない」と回答しており、過半数のITエンジニアが「業務内で自身の技術やスキルを向上させる機会がない」(52.3%)と回答し、業務を通じてスキルアップの実感を得られていない現状と、学び続けたいという意欲がある一方で、業務と自己研鑽の両立に苦戦しているITエンジニアも多いことがわかります。

 

パーソルイノベーション社の調査では、リスキリング後の昇給に前向きな企業は約7割という結果もあります。会社としての必要な技術やスキルなどを定め、教育体系を検討されるのも一考です。

 

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