執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
パーソルホールディングス社が実施した大企業の採用動向に関する調査から、エンジニア採用における課題や、応募が集まらない企業が取り組んでいる対策が明らかになった。
「採用における課題」としては、新卒採用・キャリア採用・エンジニア採用を行う企業の多くが「応募数が集まらない」(新卒採用:19.9%、キャリア採用:22.5%、エンジニア採用:21.9%)を挙げられており、特にキャリア採用とエンジニア採用は2割を超えており、大きな課題であるとことがわかります。その他、新卒採用での「入社後の早期離職者が多い」(20.3%)や、キャリア採用での「応募者と求める人材とのミスマッチ」(20.2%)なども20%を超えています。
ターゲット層を採用するための施策として、実施率が最も高かったのは「給与水準の引き上げ」(新卒採用が29.7%、キャリア採用が29.6%、エンジニア採用が34.4%、障がい者採用が24.8%)となり、エンジニア採用は特に高く、3分の1以上の企業が取り組んでいることが分かります。
その他、「労働環境・働き方の改善」(新卒採用:26.1%、キャリア採用:26.2%、エンジニア採用:24.3%、障がい者採用:23.3%)や、「採用ホームページの充実」(新卒採用:26.3%、キャリア採用:23.5%、エンジニア採用:24.0%、障がい者採用:19.8%)などの取り組みが上位を占めていました。
IT企業では、給与水準の引き上げのほかに、独自の休暇制度や育児などに関する制度の導入について相談をお聞きする機会が増えております。採用においても会社独自の制度を導入することによって差別化を図りたいことが思料されます。