執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
独立行政法人労働政策研究・研修機構は「企業の賃金決定に関わる調査」結果を公表しています。
賃上げ実施企業の割合は、2021年で91.3%、2022年で92.9%となっており、いずれも9割の企業が賃上げを実施しており、賃上げの内容についてみると、2021年に比べて 2022 年の方が、とくに「賞与(一時金)の増額」(9.9 ポイント)、「ベースアップ」(9.0 ポイント)、「非正規雇用者・パート労働者の昇給」(8.1 ポイント)、「諸手当の改定」(7.2 ポ イント)などで高くなっています。
「賃上げを実施した理由」は、「社員のモチベーションの向上、待遇改善」(67.9%)が最も高く、次いで、「最低賃金の引上げに対応するため」(46.7%)、「社員の定着・人員不足の解消のため」(41.5%)、「業績(収益)の向上」(19.9%)、「新卒採用の人材確保のため募集時賃金を上げたいから」(16.9%)、「物価上昇への対応」(16.7%)、「中途採用の人材確保のため募集時賃金を上げたいから」(16.3%)となっています。
2022年に賃上げを実施した企業に、その効果を聞いたところ、「既存の社員のやる気が高まった」(32.3%)と3割の企業があげており、次いで「社員の離職率が低下した」(17.6%)、「企業イメージが向上した」(12.0%)、「中途採用の募集の応募が増えた」(10.0%)、「新卒採用の募集の応募が増えた」(6.1%)となっています。
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