執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
パーソルホールディングスが実施した全国10万人調査により、上司・先輩と2人きりでの食事の誘いについて半数が「ハラスメントだと思う」ということがわかりました。
また、パーソルホールディングスが8月1日に公表した「はたらく定点調査」では、ハラスメント意識は、年代差よりも男女差の方が顕著な結果が出ており、「ハラスメントだと思う」項目で上位にくるのは、酒席がらみの行動になります。
1位:「飲み会を欠席したらダメ出しされた」(78.7%)
2位:「酒席でお酌をしなかったことを叱責された」(77.9%)
全般的に女性の方がハラスメントに敏感で、上位2項目のほかにも、「自分や私物の写真を無断で撮られた」「部下や同僚から、こんなことも出来ないんですか?と言われた」「部下や同僚と仕事の出来を比較された」「上司や先輩から、2人きりでの食事に誘われた」といったケースで、男性との認識のギャップが大きいようです。
「上司や先輩から、2人きりで食事に誘われた場合、あなたはハラスメントだと思いますか? 」 という質問では、「私はハラスメントだと思う」と答えた人は、女性は55.8%、男性は40.1%と、女性が男性よりも15.7ポイント高く、年代別で見ると10代を除いて上の世代ほど意識が高く、60代が最も高く58.8%でに対し、20代が最も低く38.6%になっています。
アフターコロナにより外食の機会が増えているせいか、ハラスメントに関する相談も増えており、セクハラもパワハラも飲み会に関連して発生しているケースが多いように見受けられます。
改めて、ハラスメント研修や会社のトップからメッセージを発信するなど検討されてもいいのかもしれません。ハラスメントが発生した場合、会社は使用者責任を問われる可能性もありますが、加害者自身が民事上の損害賠償請求・刑事処分・会社から懲戒処分を受ける可能性もあります。
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