執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
SmartHRは「従業員サーベイ」機能に対し、大規模言語モデル(LLM)を利用した自由記述回答要約機能をテスト版で追加提供開始しています。
「従業員サーベイ」は、従業員のエンゲージメントや就労環境について従業員から生の声を集める機能であり、この機能を使用して送信されるサーベイの約75%には自由記述回答の設問が含まれていますが、今回の機能追加により、「従業員サーベイ」機能の「結果」画面回答欄の右上にある「回答要約(AI)」ボタンから、自然言語に特化した大規模言語モデルを利用し、自由記述の回答を要約できるようになっています。
従来の「従業員サーベイ」では、取得したサーベイの自由記述回答を管理者が一つ一つ確認し分析する必要があり、手作業と目視による膨大な情報処理が大きな業務負荷となります。また、数百人〜数千人以上の従業員を対象にしたサーベイの場合、集計・分析の工数を確保できず設問そのものをなくしてしまうといったことや、回答を収集しても十分な活用ができないといった課題が残されていたため、ユーザーから自由記述回答に対する要約機能の要望が寄せられていたようです。
「回答要約(AI)」はテスト中の機能であり、SmartHRでは、正確性や安定性について改善を続けていく。ユーザーからの機能に関する意見も「フィードバック・要望を送信」ボタンより受け付けるとのこと。
従業員サーベイの自由記述回答の集計・分析は非常に工数のかかる作業になります。今回の機能を活用することで、集計・分析の工数削減、タイムリーに組織改善の施策の検討できるようになることが期待されます。
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