執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
Job総研を運営するライボ社は、「コロナ感染に関する意識調査」によれば、新型コロナウイルスの感染と職場への申告有無について聞いたところ、「過去に感染した経験がある」人は15.2%で、そのうち「感染を職場へ申告しなかった」のは31.9%に上ることが分かりました。
また。「過去に感染経験も、疑う症状もない」と答えた人に、今後コロナに感染した場合に職場への申告をするか尋ねたところ、「申告しない」と答えた人は5.6%でした。
職場への申告をしなかった、今後感染しても申告しないと答えた理由について、「フルリモートワークなので申告しなくても良いという考え」(36.1%)と最も多く、次いで「申告すると手続きが面倒そうだから」(27.9%)、「休まざるを得なくなり業務に支障をきたすから」(23.0%)という結果になります。
また、感染したことがないと答えた人でも、過去に「コロナ感染の疑いがある症状を起こした」経験がある人は22.3%で、感染の疑いのある症状があっても検査を受けていない割合は約4人に1人という結果となった。
ライボ社は、「過去にコロナ感染経験がある人の3割が感染の事実を職場に申告しなかったと回答、また今後感染しても5.6%が申告しないと答えていることから、知らず知らずに感染者と接する職場でのリスクも想定しておく必要がありそうだ」とコメントしています。
Zoomで定例MTGをしている顧問先のご担当者が、コロナ感染数日後で症状は落ち着いたが、リモートワーク中だったというケースもありました。
IT業界はリモートワークが浸透している業界ですが、ハイブリッドワーク型も増えてきていますので、ライボ社のコメントの通り、知らず知らずに職場で感染者と接しているリスクを想定しておく必要もあるかもしれません。