執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
アーバンプラン社は、テレワークと出社を併用している企業の経営者を対象とした「オフィス戦略」に関する調査の結果を公表しています。
「テレワークとの併用に伴って、オフィスの在り方も変えるべきだと思いますか?」について、約8割以上が「そう思う」と回答しており、「常にオフィスにいるわけでもなくなったので、削減できるところは削減したい」「テレワークによりオフィスは事務作業をする場所ではなく打合せや会議する使い方がメイン」などのコメントも挙げられています。
「テレワークが今後主流になったとしても、オフィスを設けることは必要だと思いますか?」については、「必要」と回答した人が約8割に達した一方で、「必要だと思わない」と回答した人もが2割程度いることがわかった。
「オフィスが必要だと思う理由」としては、「社員同士のリアルなコミュニケーションの場となるから」(39.6%)が最も多く、順に「経営の観点から拠点は必ず必要だから」(22.0%)、「会社、組織への帰属意識を持たせる場になるから」(21.0%)と続いていました。
「オフィスが要だと思わない理由」は、「経費削減になるから」(32.2%)が最も多く、順に「オフィスがなくても何も困らないと感じるようになったから」(24.8%)、「レンタルオフィスなどで代用できるから」(16.4%)、「出勤に費やす時間や体力を仕事に充てて欲しいから」(16.4%)となっています。
IT業界は、他の業界よりもテレワークの浸透率が高いとされていますが、社員同士のコミュニケーションや生産性の向上や、帰属意識等の観点からオフィス出社とのいわゆるハイブリッドワークにするか、原則オフィス出社に戻すか、悩まれている企業が多いように見受けられます。
ワークスタイルの変革には、まず目的が重要ですので、上記調査の理由も参考にして、自社内の働き方の目的を改めて考えてみてはいかがでしょうか。