執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

帝国データバンクの「企業がテレワークで感じたメリット・デメリットについてアンケート」によれば、31.5%の企業がテレワークを実施し、そのうち52.1%がデメリットのほうが多いと感じていることが分かりました

企業のテレワーク実施状況を業界別に見ると、「製造」(26.0%)、「非製造」(33.5%)となり、「非製造」の中でも最もテレワーク実施率が高いのは、「ソフト受託開発」や「パッケージソフト」などを含む「情報サービス」(81.0%)となり、「情報サービス」の企業からはテレワークについて「メリットのほうが多い」(47.6%)、「デメリットのほうが多い」(33.3%)という回答が得られました。

テレワークの具体的なメリットやデメリットについても集計したところ、メリットとして挙げられたもので、「通勤時間や移動時間を有効活用できる」(35.7%)が最も多く、順に「新型コロナの感染を防げる」(15.2%)、「ワークライフバランスを実現できる」(13.0%)となります。

企業からは「安心・安全に仕事を行うことができる。仕事の進ちょくについても問題はない。通勤時間がないため、気持ちにゆとりができる」、「通勤時間の有効活用、ワークライフバランスの向上、雪の日などは交通事故のリスクアセスメントにつながる」といった意見が挙げられ、デメリットとしては「社内コミュニケーションが減少する、意思疎通が困難」(26.6%)が最も多く、「できる業務が限られる」(19.3%)、「進ちょくや成果が把握しにくい」(14.6%)となります。

 企業からは「社内コミュニケーションの減少、生産性が向上しているのか把握できない」、「顧客との関係では、細かな打ち合わせがしにくいし、先方からも直接会っての打ち合わせを希望される」 などのコメントも挙げられています。

 22260767_s

IT業界は、テレワークの実施率も高く、メリットの方が多いと回答しております。

アンケート結果からもあるようにコミュニケーションや情報格差にどうしても課題が出やすくなりますので、これらが改善しやすい仕組みも検討してはいかがでしょうか。

テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくりセミナー