執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

英国家統計局(ONS)が2021年11月に発表した雇用統計によるとで、IT業界で働く16歳以上の人は、この期間中に約5万8000人増加し、そのうち女性は4万1000人と、増加分全体の約71%を占めていることがわかりました。

採用コンサルティング企業Harvey Nash GroupのCEOは、2019年初頭から2021年までに「英国のIT業界で働く女性が、15万人近く増えた」と話しており、この傾向が続けば「IT業界に長年存在していたジェンダーの不均衡を解消する真の動きが始まる可能性がある」と期待を寄せています。

同社CEOは「テレワークとオフィスワークの両方を取り入れたハイブリッドワークは女性に合っている」と考えており、ハイブリッドワークが働きやすさを高め、「さらに多くの女性がキャリアを発展させる助けになってほしい」とコメントしております。

また、技術職にチャンスを求める女性は増える傾向にあり、STEM(科学、技術、工学、数学)分野で働く女性を増やすことを目的とした公益法人WISE Campaignが2021年10月に発表した調査では、女性の方が男性よりも技術職の研修を受け直す可能性が高いことが分かった。科学、技術、工学の分野への女性進出を促すキャンペーンでは、技術職の再研修を受けた女性は15%だったのに対し、男性は7%にとどまっています

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最近、男性の育児休業も増えてきており、子育て世代については、ハイブリッドワークが浸透しているIT企業の方が仕事と家庭を両立しやすりのかもしれません。

英国では、女性の方が男性より技術研修を受け直す可能性が高いようですので、技術研修の在り方によっては、日本でも女性の雇用増につながるかもしれません。

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