執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
転職サイトを運営する学情社が、20代に「転職における希望業種・希望職種」のアンケート調査を実施した結果、転職で魅力を感じる業界1位は、「IT・通信・インターネット」(34.0%)であることが明らかになり、新型コロナウイルス感染拡大前(2020年1月)の10.1%と比較すると、3倍近くの結果となりました。
コロナ禍で多くの業界が苦しむ中、ITや通信といった業界の伸長は、若者に魅力を感じさせたようです。
理由として、「今後より伸びていく業界だと思う」「成長している業界でスキルを身につけたい」「ITの知識やスキルがあれば、どこに行っても通用すると思う」という声が寄せられています。
転職の際に魅力を感じる職種は、「企画・事務・管理系」が37.0%で最も多く、コロナ前(2020年1月)と比べ、6.0ポイントも増加しており、次いで、「ITエンジニア系(SE・システム開発・インフラ)」が20.1%(コロナ前比7.0ポイント増)、「クリエイティブ系」15.8%(同1.2ポイント増)と続いています。
「ITエンジニアは、現在注目されている。安定した生活ができると思う」といった意見が挙げられており、学情社は「テレワーク可能で臨機応変に働けそうな職種や、スキル習得が可能な職種への人気が高くなった」とコメントしております。
コロナ禍で、ITエンジニアやWeb業界の人手不足による求人増加が起こっているIT業界にとっては20代が魅力に感じる業界と感じていることは朗報かもしれませんが、今後も一層IT業界の人手不足が続くことも想定されます。そのため、人事制度や仕組みを見直す企業も増えております。
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