執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ランサーズ社の調査により、自由業者などの国内のフリーランス人口が推計約1670万人になり、1年間で57%増えたことが明らかになりました。
新型コロナウイルス禍による失業の増加や雇用不安の高まりで、インターネット経由で単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」になった人が多くなり、従来ピークだった2018年(1151万人)を大きく上回り、15年の調査開始以降、初めて労働力人口に占める比率が2割を超えています。
最も増えたのは自由業者で前年比2.4倍の859万人となり、コロナ禍で飲食業や宿泊業で失業が増加し、「ウーバーイーツ」の料理宅配員のようなギグワーカーになる人が増えており、資料作成や翻訳などの事務作業をネット経由で請け負うクラウドソーシングサービスなどでも、夫の残業代の減少を補おうとする主婦層の就業が増えています。
また、特定の企業に勤める正社員の間でも、テレワークの浸透による隙間時間を活用して本業以外の仕事に取り組む人が増え、副業者は前年比4.5%増の439万人、複業者は同29.5%増の373万人となります、
厚生労働省によれば、コロナ禍の影響で解雇や雇い止めとなった人(見込み含む)は9万8千人以上おり、女性やパートなど非正規雇用の傷みが大きく、フリーランスという働き方が受け皿になっている側面もあるとされています。
3月26日(金)、厚生労働者は、「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」の結果を公示しています。
フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドラインの概要
https://www.mhlw.go.jp/content/11911500/000759478.pdf
今後一層、ギグワーカーは増加していくかもしれません。
会社を守る就業規則
https://it-jinji.net/business/rulebook/
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