執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

就職・転職情報を提供する学情社は、「在宅勤務・テレワーク」が若手社員に与える影響に関して、企業の人事担当者に実施したアンケート調査の結果を発表した。

若手社員が在宅勤務・テレワークをする際に課題になる点を尋ねると、「モチベーションの状態をつかみにくい」(77.6%)という回答が最も多く、「報連相などのコミュニケーション不足」(65.8%)、「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」(56.0%)と続いています。

人事担当者からは、「コミュニケーションを取る機会が減っているので、様子が分かりにくい」「プロセスの評価がしにくくなった」「オンラインでは、双方向のやりとりや細かな心情などの把握に限界を感じる」「例年よりも入社1年目での退職が増えた」といった声が寄せられたおり、同社は「1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されたことにより、出社比率の低下を検討・実施する企業も増えている中、若手社員のモチベーション把握や、育成・戦力化に課題を感じる企業が増えることが想定される」とコメントしています。

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ミレニアル世代(1980年代~2000年代初頭の生まれ)は、タイムリーなフィードバックやSNSの「いいね」など高い承認欲求を持っていると言われており、特に入社して3年未満の社員や優秀な社員でも転職したばかりの時期は、自分の力が本当に発揮されているのか、貢献できているのかが自分では測りにくいため、上司や同僚からフィードバックなどを通して「承認」することが重要になります。

テレワークにおいて対面での濃いコミュニケーションに課題が生まれているIT企業も多いのかもしれませんが、チャットツールで顔文字を送ってみるなど、工夫するだけでも解決するかもしれません。

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