執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」を運営するpaiza社は、「勤務・就業環境編」「ライフ編」「キャリア編」「生成AI編」の4カテゴリーで調査を実施し、「ITエンジニア大解剖2024」として発表しています。
勤務・就業環境編では、フレックスタイム制で働いているのは4割未満にとどまったほか、服装ルールに縛られているのは約3割という結果となっていました。
ライフ編では、ワークライフバランスでライフ重視が7割を超えており、年収500万円以上でも将来に対する不安があると回答した人は7割を超える結果となっています。
キャリア編では、Tエンジニアのうち、社会人になってからプログラミングを学び始めた人は4割を超えており、ITエンジニアを「続けたくない」と思っている人はわずか5.7%、となっていました。また、フリーランスへの転向を考えている人は24.3%、管理職へのキャリアアップを望んでいない人が78.9%となっています。
生成AI編では、約半数が生成AIを導入しており、生成AIが導入されているフェーズランキングは1位が「コーディング・コードレビュー/構築」(38.9%)、2位が「テスト計画・テスト設計」(14.3%)、3位が「企画構想」(10.6%)となっていました。
フレックスタイム制については、令和5年の就業条件総合調査でも情報通信業は34.4%と最も高い産業分類になります。フレックスタイム制や服装ルールがないということもIT業界の特徴と考えます。ライフ重視が高いことやフリーランスの転向意向も他の業界よりも高いと思料されますので、本調査は、採用力の向上や従業員満足度などの観点からも参考になるかもしれません。
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