執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

近年、「1on1」という部下の成長を促進することを目的に、週1回30分程度、上司と部下が1対1で行う対話の手法が、ヤフー社の実績などから注目されています。

ディップ社による「1on1を成功させる秘訣調査」によれば、1on1経験がある社会人約8割は「1on1にメリットがあると感じている」と回答しており、「1on1での話をしたくなる相手の特徴」1位は「話を否定しない」ことであることが分かりました。

回答者の立場を「上司側」と「部下側」で比較したところ、「メリットを感じている」と回答した「部下側」は約7割、「上司側」は9割を超え、双方がメリットを感じています。

1on1での話の比率を「自分:相手」の割合で聞いたところ、「1on1はメリットがある」と答えた人の回答では、1位が「5 : 5」(22.4%)、2位が「6 : 4」(21.9%)、3位「7 : 3」(12.9%)という結果だった。1on1では、双方の話量を均等近くに配分するとメリットを感じやすいことが判明した。

また、「悩み事や本音を話したくなる人の特徴」を聞いたところ、1位は「話を否定しない」(59.2%)だった。ついで「次いでアドバイスをくれる」(49.1%)、「あいづちを打っている」(45.7%)との特徴が挙がった。1on1では相手が話をしたくなるポイントを押さえ、場に臨むことが大事であることが伺え、4位以下には「自分の意見を押し付けてこない」「包容力がある」「笑顔を絶やさない」と優しさや穏やかさを求める一方、「ダメとはっきり言ってくれる」と相反する意見も挙がっています。

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人事評価制度は、査定のためだけではなく、上司と部下での現場のコミュニケーションを強化し、成長やモチベーションアップをすることが本来の目的だと考えます。

「1on1」の運用をフォローするHRTechのシステムも増えて来ております。

人材育成から定着率向上につながる人事評価制度

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