執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
Tech総研によるITエンジニアが本気で転職を考えた瞬間についての調査よれば、「給与が上がらなかった・下がった」が最も多く、順に「自分では技術やスキルを伸ばせないと思った」「仕事で理不尽な間に合わせれた」という理由になっていることが明らかになりました。賃金体系含めた人事評価制度を見直す企業が増えています。
近年、各社様々な人事制度を設計されており、サイバーエージェント社、メルカリ社、SmartHR社の3社に人事制度を中心にまとめられた以下のマトリクスをご紹介します。
引用)「ネット界隈の人事制度をまとめてみた」
https://note.mu/miyamotokazunori/n/n591486e78021?sfns=xmwa
メルカリ社が導入している恋愛・婚活マッチングサービス「pairs」が無料で利用できる制度です。これは、育児をしている社員ばかりに福利厚生が偏らないよう、未婚者にも配慮した制度だと考えられ、他にも不妊治療の支援制度を導入していることから、全社員にとって公平な制度設計を意識していることがわかります。
ま部下と上司が面談を頻繁に行う「1on1ミーティング」の導入が大手企業の間で始まっています。
シリコンバレーの企業で広く導入されていて、コミュニケーションを深め、仕事の成果を上げることが期待されています。
パナソニック社が今年度から全社で導入し、面談は原則2週間に1回で15分程度とし、日々の業務で課題に感じていることや目標の進捗、それに将来のキャリアプランなどについて話し合いをしています。
頻繁に面談をすることでコミュニケーションが深まり、昨年度、試験的に導入した部署で行ったアンケートでは、社員の半数以上が「仕事の成果が上がった」と答えているということです。
また、日清食品社、ソニー社、楽天社なども「1on1ミーティング」を導入し始めており、この流れは続きと予想されます。
賃金制度に限らず、働き方の制度など人事制度全体のの見直しを検討するIT企業が増えています。