執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

2019年5月号のハーバードビジネスレビューにて、「セルフ・コンパッション」について特集されました。特集の背景には、日常的なストレス環境があり、近年、Google社など米国の先進企業で導入されている「マインドフルネス」と密接に関連する考え方を論じています。

セルフ・コンパッションとは、あるがままの自分を認め、自分に対して寛容になる態度のことであり、クリスティン・ネフ博士は、セルフ・コンパッションを構成している要素は次の3つであるとしています。

1.自分への優しさ(他人に接する時のように、自分にも思いやりを持って優しい態度をとること。)

2.一般的な人間性(自分は周囲の人間関係の中で生きているという自覚。誰もが時には失敗するという認識。)

3.マインドフルネス(今の経験に対してイライラしたり、不安な気持ちに捉われて判断し行動することをせず、まず今の自分の感情や思考を受け入れ、そこに気づく態度。)

セルフ・コンパッションを高めるには、自分の思考や感情に向き合い、それを優しく受け止めつつ励ましていくことが有効です。以下は、高める方法の例です。

・失敗した体験等を茶色のカードに書き、それに対する優しい言葉や励ましをカラフルなカードに書いて持ち歩く

・片方の手首にゴムバンドをつけて置き、自己を批判する思考になった際に、もう片方の手首に付け替えるなど、きっかけを作る動作を決めておく

・心の中に、架空の優しいキャラを作り出し、感情を受け止め、励ましてもらう

・常に自分に優しくできるフレーズを用意しておく

・日記をつける

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GWは10連休というIT企業も多いのではないでしょうか。セルフ・コンパッションを高めることは「5月病」や「うつ病」にも有効です。

職場で社員の自己肯定感(自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること)を高めるには、「相手を認めて承認すること」も効果的です。

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