執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
Glassdoor社は、最新の性別による賃金格差の分析データを発表した。米国での給与格差は21.4%で、これは男性が1ドル稼ぐに対して、女性はわずか0.79ドルしか稼げないことを意味しています。
年齢、教育、居住地、経験、職種、業種などの変数を調整すると、賃金格差は4.9%になり、これは男性が1ドル稼ぐに対して、女性は約0.95セントを稼ぐという意味しています。
業種別にみると、IT分野では、調整済で5.4%の賃金格差を示しており、男性は一般的に女性よりも5.4%多く稼ぐことになっているが、これが変数調整前になると男性は女性よりも11.8%多い収入を得ている計算になります。
また、プログラマーでは、男性と女性の賃金格差は、変数調整済で11.6%で、男性の1ドルに対して、女性は約0.86ドルとなります。
ITエンジニアでは、賃金格差は縮小してはいるものの、それでもまだだいぶ大きく、IT産業は、賃金の平等性という点で多少は改善されているものの、職種別で見ると、コンピュータプログラマの男女賃金格差がワースト15に含まれており、米国労働統計局によれば、全米ではコンピュータプログラマの79%が男性、という数字も出ています。
「男女間の賃金格差に対する正しい知識を得ることは、格差をなくすために不可欠なことです」と、Glassdoorの上級副社長兼は述べています。
日本において男女間での賃金格差は、それほど問題にはなっていません。むしろ、女性の活躍を推進している企業もおおくありますが、2020年4月から同一労働同一賃金が徹底されていきます。
正社員に支給している手当、一律に賞与を支給している企業の場合、非正規社員と正規社員の職務内容や処遇体系等の見直しが必要になってくると考えます。
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