執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
検索エンジン「スタンバイ」などを運営するビズリーチ社は、求人情報サイトや企業の求人ページ、ハローワークなどに掲載されている正社員求人とパート・アルバイト求人を対象に、求人のタイトルに含まれる単語のうち前年から急増した単語の調査結果を発表しました。
正社員求人では「飲食」(4.18倍)が1位となり、「料理」(3.92倍)と続き、パート・アルバイト求人でも「厨房」(7.57倍)がトップになり、飲食店における人手不足の深刻化がうかがえる結果となっています。
正社員求人では「コンサルタント」(2.54倍)、「コンサルティング」(2.20倍)も上位にランクインしており、「デジタル化コンサルティング」「ITコンサルタント」「IoT(モノのインターネット)推進」「AI(人工知能)導入」「サイバーセキュリティコンサルタント」などの単語も多く見られたことからビズリーチ社は「企業のデジタル化に関わるコンサルティング需要がけん引し、求人ニーズが高まっていると思われる」と分析しており、IT人材の求人ニーズが高まっています。
正社員求人とパート・アルバイト求人ではともに「福利」「厚生」「制度」「充実」「週休」「賞与」といった単語が多くランクインしていたことから、福利厚生や制度の充実をアピールすることで求職者に選んでもらおうとする企業の姿勢が見て取れます。
特に正社員求人では「安定」「東証」「大手」「上場」などの単語が急増しており、売り手市場の中、求職者の目に留まりやすいよう「大手企業で安定している」ことをアピールする企業が増えているようです。
調査結果から、IT人材の採用競争が激化しており、福利厚生や制度の充実をアピールして採用力の向上を図っている企業が多いようです。実際に採用力の向上のために、テレワークの制度の整備や休み方の制度、処遇の改善に取り組みIT企業は増えてきております。
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