執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

ヘイズ社の人材のミスマッチに関する調査により、日本はスペインやルクセンブルクと並んで、世界的にIT分野などの高度なスキルを持つ人材を確保するのが最も難しい国だということが明らかになりました。

また同社の代表によれば、「日本がやるべきことは必要な人材を育成すること、必要な人材を受け入れること、人材を適応させていくことだ。もし人材の獲得競争に勝ちたいのであれば国際的な課題やルールを理解しなければならない」と指摘しています。

 

また、メルカリ社などは外国人エンジニアの積極採用も進んでおり、パナソニック、サントリー、経済産業省など有名大手企業は海外の大学生をターゲットにした人材紹介サービスも活況のようです。

 

そんななか、教育事業のグロービス社がエンジニア採用に成功をして注目を集めています。

同社の事業部長によれば、「テクノロジー人材にとって働きやすい環境を整えないと、この会社は働きづらいと思った瞬間に、彼らは転職を考え始めます」と言い、コアタイムが最低限に抑えられたフレックスタイム、リモートワーク、副業の許可、採用のための会食支援、社内交流のためのシャッフルランチなど、IT系のスタートアップ企業ではスタンダードになりつつある制度を整えたほか、人事制度には従来のプロフェッショナル職とエキスパート職の他にテクノロジー職というキャリアコースを加え、エンジニアやデザイナーなどの成果を評価しやすい仕組みもなどのインフラ面の整備に加え、部内旅行で親睦を深めたり、メンバー皆で事業部の共通価値観を検討したりといった、チーム作りやモチベーションの維持にも力を入れてきたことを強調しています。

 

また、報酬だけ見ると、メルカリなどの勢いあるIT企業にはかなわないが、優秀なIT人材を採用できているのには、「私たちが掲げている、社会人の学び×イノベーション』でユニークな存在になるという目標に共感して来てくれる方が多いです。」と、やりがいある仕事への期待が大きいと述べています。

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日本人だけではなく、外国人の採用も競争が厳しくなってきています。インフラ面の整備

やチーム作りやモチベーションを高める仕組みに取り組んではいかがでしょうか。

 

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