執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

育児と介護に同時に直面する「ダブルケア」の経験者のうち、30代では育児より先に介護が始まった人が20%を占めることがソニー生命保険社の調査で明らかになりました。

育児と介護が同時に始まった人も7%おり、晩婚・晩産化の影響で出産や子育てよりも親の介護が先行するケースが増えているとみられます。

5年に一度実施される平成29年度の就業構造基本調査によれば、

育児をしている者の年齢階級別の有業率をみると,男性は「30~34 歳」及び「40~44 歳」が99.1%と最も高く, 次いで「35~39 歳」となっており,全ての年齢階級で 90%を超えていますが、女性は 「45 歳以上」が 70.9%と最も高く,次いで「40~44 歳」「35~39 歳」となっており、平成24年の調査と比べると,育児をしている女性の有業率は全ての年齢階級で上昇しています。

介護をしている者について、年齢階級別の有業率をみると、男性は「55~59 歳」が 87.8%と最も高く,次いで「40~49 歳」「50~54 歳」となっており、女性は「40~49 歳」が 68.2%と最も高く, 次いで「50~54 歳」「40 歳未満」となっており、平成24年の調査と比べると,介護をしている女性の有業率は「70 歳以上」を除く全ての年齢階級で 上昇しており,特に「40 歳未満」及び「40~49 歳」で大きく上昇しています。

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介護しながら働く社員の割合は50代がピークと言われていますが、晩婚・晩産化の影響により、比較的若い年代の社員でも介護に悩みを抱えている社員は増えているのかもしれません。

IT業界でも社員の介護について顕在化していないとしても、介護離職防止のための助成金もありますので、活用されてはいかがでしょうか。

 

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