執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
人手不足を背景にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に注目が集まっています。
RPAとは、定型的なパソコン作業を自動化するテクノロジーのことであり、バックオフィスにおけるホワイトカラー業務など、これまで人が手作業で行ってきた仕事を、ルールエンジンやAI、機械学習などの認知技術を取り入れたロボットに代行してもらうことにより、業務の大部分における自動化や効率化を図る取り組みを指す言葉です。
RPAの特徴は以下の3つになります。
・事前に設定した通りにソフトウェアのロボットが操作
・人間と同じようにパソコン画面を自動操作
・同じパターンを何度も繰り返す作業が得意
RPAは、従来の人力による業務補助に比べ、多くのメリットを持ち合わせています。
・大量の仕事を素早くこなすことができる
・作業精度が非常に高く、エラーがほとんど発生しない
・24時間作業可能
・業務変更や作業環境の変化に対してストレスを感じない
・集中力の低下によるエラー率の増加や作業性の低下が起きない
・パワハラやセクハラなどの人間関係トラブルが発生しない
また、IDC Japanによる国内テレワーク導入率に関する調査結果を発表によれば、2017年におけるテレワーク導入の企業数は14万社(企業導入率 4.7%)と推計され、2022年では29万社(企業導入率 9.7%)になると予測され、中小企業がテレワーク導入に消極的である主な理由として、テレワークに適した仕事がない、という回答が多くなっています。
テレワークやRPAの導入により、残業時間の削減や生産性の向上、離職の防止を推進していきたい企業は、まずは既存の業務の洗い出しを行う必要があります。
平成30年度は、テレワークの導入や生産性向上を支援する雇用関係助成金も数多くあります。
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平成30年度雇用関係助成金のご案内
https://www.nari-sr.net/media/seminar/20170523
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