執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

IT調査会社のガートナー社でバイスプレジデントは同社シンポジウムにて、「世界的なIT人材獲得競争が激化する中で、日本企業が劣勢に立たされている」と指摘するとともに、IT人材不足の解消策を示しました。

CEOが挙げる成長阻害要因の第1位は人材となり、多くの企業がIT技術者がいない・見つからないと嘆いています。

原因としては、事業部門におけるIT人材需要が過去4年間で1.6倍に拡大したことや、米国のIT技術者初任給は日本の2倍以上もあり、IT技術者の給与の安さとキャリパスのなさから、モチベーションが上がる環境がないことがあげられます。

また、IT技術者の4分の3がIT企業にいることや人材が首都圏に集中し、20代の若手が少ないことなど、IT人材の偏在化が人材不足感に拍車をかけています。

IT人材不測に有効な策は、既存IT技術者を生かし、基幹系システムや業務システムなどの「守りのIT」、アジャイル開発でクラウドサービスやAI、IoTなどの新しい技術を含む「攻めのIT」、2つのモードを手掛けるバイモーダルの人材育成を行うことが提唱されています。

また、ガートナー社によると、「2017年までにIT組織の75%がバイモーダルの能力を備えることになる。そのうち、半数の組織では混乱が生じる。その主因は文化的な問題に対処しないことにある」と予測されています。ITに関わる全ての人が「攻めと守り」の2つの流儀の知識を持ち、双方の良い部分を共存させることが必要になります。

ITリーダーは人材育成に取り組むため、採用や育成、評価、キャリパス設計に関与する人事部と協力関係を築き、人事ローテーションなどを採り入れる組織作りと人材育成が必要になります。

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IT人手不足の解消のために、組織作りや人材育成含めた制度や仕組みを見直しませんか。

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