執筆者
社会保険労務士法人スマイング
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。
社内のコミュニケーションツールにchatworkやSlackなどのSNSツールを導入し、業務連絡の円滑化を図る企業が増えてきています。
マッキンゼー・グローバル研究所の4200社を対象に実施した調査によると、約72パーセントもの企業が社内コミュニケーションの向上を目的に社内SNSを導入したと答えており、多くの企業で社内SNSが導入されているか、導入を検討しているとことがわかります。
大手金融サービス会社を対象に実施された社内SNSの効果を測定する実験では、社員を「社内SNSを利用するグループ」と「社内SNSを利用しないグループ」の2つに分け、6カ月間にわたってそのパフォーマンスを計測したと結果、社内SNSを利用したグループでは業務において重要な専門知識を持つ他のメンバーを見つける可能性が31%向上し、誰が問題解決に適切な専門家と連絡を取れるのかを知る可能性が88%アップするという結果になりました。
調査によれば、社内SNSの使用によって他のメンバーとの会話がしやすくなるだけでなく、他のメンバーが会話した内容を知ることも出来るようになり、この結果につながったと分析されています。
調査結果からも、社内SNSの導入は、社内の専門知識を持っている人物や専門家にアクセスできる人物の発見を容易にし、業務の円滑化に役立ちます。
社内SNSを導入する際に注意すべき点が以下の4点です。
1.若い社員に対するSNSを使い慣れているという誤解
2.社内SNSでの私的なやり取りを禁止するか否か
3.SNSツールの効果を過大評価しない
4:「専門知識」の意味を見誤らないようにする
社内SNSを有効活用するには目的が「横断的な知識の共有」であることを明示し、社員の見本となるように経営層が率先して社内SNSを使用することがポイントです。
自社にあったSNSやクラウドサービス活用し、業務効率を上げてはいかがでしょうか。
教えて!クラウド先生!